母が黙って作った借金
私の母は昔からお金を散財するタイプの人間でした。 手元にあるお金はゼロになるまで使う癖があり、父は家計を全て母に任せていたため、長らく母の借金に父は気が付きませんでした。
私が小学４年生の時に母の借金が父に発覚し、金額は約３００万円と高額なものでした。 借金の額を聞いた父は怒り狂い母に怒鳴り散らす姿を見て、私はお金とは人を変えてしまうほど恐ろしいものだとその時に思ったのです。 母はお金の持つ魔力に取りつかれていたのだと私は思います。
借金の返済の為に母は祖父母にお金の催促をしに行ったのですが、母が祖父母に頭を下げ必死にお金を借りようとする姿を見て何とも言えない気持ちになりました。 その後も祖父母だけではなく親戚を訪ねてお金の催促を続けたのですが、ある日、叔母に母がお金を借りようとしたときに、借金をしてしまった理由を子供の教育費が足りなかったから借金をしてしまったと言い訳する姿を目撃したのです。
ですが、私と兄弟は決して贅沢をさせてもらっていたわけではなく、一般的な物しか買い与えてもらったわけではないにも関わらず、借金の理由を子供の教育の為と言い切った母に子供ながらに憎悪を抱きました。
隠さないで早期の返済を
それから母と父は離婚をし私たち兄弟は父について行くことになりました。
借金というものは借金をした本人だけではなく、家族や身内も不幸になる恐ろしいものです。 私は母を反面教師とし、人からお金を借りない様に自分に言い聞かせこれまで生きてきました。
もし今借金をしているという方は借金を直ぐに申告し、隠さず早めに返済することをお勧めします。 あなたの借金があなただけではなく、あなたの周辺の人も不幸にするかもしれません。